GW明け『新卒退職ラッシュ』の真実|「話が違った」で辞める前に知ってほしい5つのこと

GW明けの退職代行利用が過去最多。「話が違った」で退職する新卒が急増する背景と、辞める前に考えるべき5つのポイントを2回転職経験者が解説。

新卒退職退職代行GW明け転職ミスマッチ

GW明けの月曜日、駅のホームで立ち尽くしていたあの頃

GW明けの通勤ラッシュの駅ホーム

あの頃の私は、社会人1年目の5月、ゴールデンウィーク明けの月曜日の朝、最寄り駅のホームでぼんやり電車を待っていました。

実家に帰って友達と会って、大学時代の話で笑って。そのあいだだけ「普通の自分」に戻れた気がしたんですよね。でも5月6日の朝、スーツに袖を通した瞬間、胃のあたりがぎゅっと重くなった。

「…あ、もう無理かもしれない」

あの感覚、今でも覚えています。

2026年のGW明け、退職代行サービス「モームリ」の月間依頼件数が1,800件を突破して過去最多を更新しました。そのうち新卒の利用者は全体の約14%。単純計算で250人以上の新卒が、入社からたった1ヶ月で退職代行を使って会社を辞めていることになります。

SNSでは「退職代行は甘え」「根性がない」という声もあるけれど、私はそうは思いません。だって、あの頃の私だって、退職代行があったら使っていたと思うから。

ただ…ただね。

辞めること自体は否定しません。でも、「辞め方」と「辞めるタイミング」で、その後のキャリアは大きく変わる。 これだけは、2回転職してきた私が断言できることです。

この記事では、GW明け退職ラッシュの実態と、辞める前に知ってほしい5つのことを、私の実体験を交えてお話しします。


「話が違った」が退職理由1位。3つのパターン

面接時の期待と現実のギャップに悩む若い社会人

GW明けに退職する新卒の退職理由で圧倒的に多いのが**「話が違った」**。

これ、意外と誰も教えてくれないんですけど、「話が違った」にも種類があるんです。大きく分けて3パターン。

パターン1:給与・待遇のギャップ

「初任給25万って聞いてたのに、実際は基本給18万+みなし残業代7万だった」

これ、本当に多い。求人票には「月給25万円〜」と書いてあるのに、蓋を開けたら固定残業代40時間分が含まれていて、実質の基本給はかなり低い。ボーナスも「業績連動」の名のもとに、1年目は雀の涙…なんてことも。

私の1社目がまさにこれでした。「賞与年2回」って書いてあったのに、1年目の夏のボーナスは5万円。5万って。飲み会2回で消えるじゃないですか(笑)

パターン2:配属ガチャのハズレ

「マーケティング部志望で入ったのに、なぜか営業部に配属された」

大手企業あるあるですね。面接では「希望は最大限考慮します」と言われていたのに、配属発表で全然違う部署。しかも「まずは現場を知ることが大事だから」という、反論しようのない正論で封じられる。

これ、会社側の言い分も分からなくはないんです。でもね、22歳の子に「3年後にはきっと希望の部署に行けるよ」って言われても、3年って途方もない時間に感じるんですよ。

パターン3:働き方・社風のギャップ

「リモートワーク可って書いてあったのに、入社したら毎日出社」 「風通しの良い職場って言ってたのに、上司に意見したら怒られた」 「残業ほぼなしって聞いてたのに、先輩が帰らないから帰れない」

このパターンが一番つらい。なぜかというと、目に見えにくいから。給与なら数字で比較できるし、配属なら部署名で分かる。でも「社風」って、入ってみないと分からないんですよね。

そして厄介なのは、会社側も嘘をついているつもりがないこと。「うちはフレックスだよ」と言いつつ、暗黙の了解で9時出社が当たり前。制度としては存在しているけど、実質的には使えない。こういう「制度と実態の乖離」に、新卒は一番ダメージを受けます。


なぜ「GW明け」なのか。5月病だけじゃない心理的カラクリ

転職って、ぶっちゃけタイミングなんですよ。

GW明けに退職が集中するのには、ちゃんと心理学的な理由があります。「5月病でしょ?」で片付けられがちだけど、それだけじゃない。

理由1:入社1ヶ月の「蓄積疲労」が限界に達する

4月の1ヶ月間、新卒は信じられないくらいのストレスを溜め込んでいます。新しい環境、覚えることの洪水、知らない人だらけ、敬語のプレッシャー。人間って、新しい環境に適応しようとするだけでものすごいエネルギーを消費するんです。

でも4月中は「まだ始まったばかりだから」というアドレナリンで走れてしまう。それがGWの休暇でプツッと切れる。

理由2:GWの「比較対象」が可視化される

大学の友達と久しぶりに会って、「うちの会社さぁ…」という話になる。そこで初めて、自分の会社が「普通」じゃないことに気づく

「え、お前の会社って残業代ちゃんと出るの?」 「うちは研修3ヶ月あるよ?」 「有給?普通に取れるけど?」

あの頃の私は、友達の「普通」が眩しくて仕方なかったです。

理由3:実家で「素の自分」に戻ってしまう

GWに実家に帰ると、親は心配してくれるし、地元の空気は温かいし、なんなら自分の部屋のベッドが世界で一番安全な場所に感じる。

そこから日曜の夜にワンルームのアパートに戻って、翌朝またあの満員電車に乗る…となったときに、「なんで私、こんなことしてるんだろう」ってなるんです。

これ、甘えじゃないです。人間の正常な防衛反応です。


ブラック企業だけじゃない。ホワイト企業でも退職代行が使われる理由

オフィスで一人悩む若い社会人

ここからが今回一番伝えたい話。

「退職代行を使うのはブラック企業の人でしょ?」と思うかもしれないけど、実はホワイト企業でも退職代行の利用は増えているんです。

これ、意外と誰も教えてくれないんですけど、ホワイト企業ならではの「辞めにくさ」があるんですよ。

「こんなに良い環境なのに辞めたい自分がおかしい」問題

福利厚生バッチリ、残業少なめ、上司も優しい。客観的に見たら恵まれた環境。でも、なぜか毎朝起きるのがつらい。仕事に興味が持てない。やりがいを感じない。

そうすると、「こんなに恵まれてるのに辞めたいなんて、自分はわがままなんだ」という自己否定が始まる。友達に相談しても「えー、もったいなくない?」と言われる。親に言ったら「せっかく入れたのに」と返される。

誰にも理解されない孤独感。これが、ホワイト企業の新卒を追い詰めるんです。

「良い人たち」だからこそ、自分の口で辞められない

ブラック企業なら「あの会社はクソだ」で辞められる。でもホワイト企業だと、上司も先輩もいい人たちなんですよ。研修も丁寧にしてくれた、ランチにも連れて行ってくれた。

そういう「恩」を感じている相手に「辞めます」が言えない。だから退職代行に頼る。

私の2社目がまさにそうでした。会社自体は悪くなかった。でも、仕事内容がどうしても合わなかった。毎日、自分を殺して働いている感覚。それでも「みんな良い人だから」という理由で、半年以上ずるずる続けてしまった。

あの半年は、本当にもったいなかったと今でも思います。

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辞める前に知ってほしい5つのこと

さて、ここからが本題です。

「辞めるな」とは言いません。でも、辞め方を間違えると、次の転職で苦労する。これは、2回転職した私が身をもって学んだことです。

1. 「入社1ヶ月で辞めた」は、次の面接で必ず聞かれる

これは現実として受け止めてほしい。

新卒で1ヶ月以内に退職した場合、次の転職活動では100%聞かれます。「なぜ前職を短期間で辞めたのか」と。

ただし、聞かれること自体は問題じゃないんです。問題は**「答えられるかどうか」**。

「なんとなく合わなくて…」はNG。「会社が悪かった」もNG。面接官が聞きたいのは、**「この人は何を学んで、次にどう活かすのか」**なんです。

だから、辞めるにしても**「自分なりの言語化」**をしてから辞めてほしい。「何が合わなかったのか」「自分は何を求めていたのか」「次はどうしたいのか」。この3つを言語化できていれば、短期離職のハンデは思ったより小さくなります。

2. 「3ヶ月」と「1ヶ月」では、転職市場での印象が全然違う

これ、知らない人が多いんですけど、転職市場では**「3ヶ月の壁」**というのがあります。

  • 1ヶ月以内の退職:「何かよほどの問題があったのか、それとも本人に問題があるのか」
  • 3ヶ月の退職:「試用期間で合わないと判断したんだな」
  • 6ヶ月の退職:「半年は頑張ったけど、やっぱり合わなかったんだな」

同じ「短期離職」でも、3ヶ月と1ヶ月では面接官の心象がかなり違う。もしあと2ヶ月耐えられるなら、耐えたほうが次の転職は確実にラクになります。

ただし。これは「耐えられるなら」の話。心身に支障が出ているなら、3ヶ月なんて待つ必要ありません。健康より大事な職歴なんてないですから。

3. 退職する前に「転職エージェント」に登録しておく

辞めてから転職活動を始めると、焦りから妥協した転職先を選んでしまうリスクがあります。

私の1回目の転職がそうでした。「とにかく今の会社を辞めたい」一心で退職して、貯金が減っていく恐怖から、2社目は「内定が出たから」という理由だけで入社した。結果、またミスマッチ。

在職中に転職エージェントに登録して、並行して動く。 これが鉄則です。

「でも、新卒1年目で転職エージェントなんて使えるの?」と思うかもしれないけど、第二新卒向けのエージェントは山ほどあります。むしろ、第二新卒の求人は近年どんどん増えている。企業側も「新卒で合わなかった優秀な人材」を狙っているんです。

4. 「退職代行」を使うなら、その後の段取りまで考えておく

退職代行を使うこと自体は否定しません。パワハラがひどい、上司が話を聞いてくれない、退職届を受理してもらえない。そういう状況なら、使うべきです。

ただ、退職代行を使った場合、退職後の手続き(健康保険、年金、離職票の受け取り等)を自分でやる必要がある。退職代行は「退職を伝える」までが仕事で、その後のフォローは基本的にありません。

特に注意してほしいのは住民税。新卒は1年目の住民税がかからない(前年の所得がないため)けど、退職後にアルバイト等で収入があると、翌年にまとめて請求が来ます。このあたり、知らないと痛い出費になるので、事前に調べておいてください。

5. 「辞めたい」と「辞めるべき」は違う

最後に、これが一番大事。

GW明けの月曜日に「辞めたい」と思うのは、ある意味正常な反応です。長い休みの後に仕事に戻りたくないのは、誰だって同じ。問題は、その「辞めたい」が一時的な感情なのか、構造的な問題なのか

判断基準はシンプルです。

  • 日曜の夜が毎週つらい → 構造的な問題の可能性大
  • 朝起きると体調が悪くなる → 心身のSOSサイン。すぐ対処すべき
  • 仕事中に涙が出る、または何も感じなくなった → 限界超えてる。今すぐ休んで
  • 「GW明けだからだるいな〜」程度 → 一時的。1〜2週間様子を見て

一時的な感情で辞めると後悔します。でも、構造的な問題を「一時的なものだ」と思い込んで耐え続けると、壊れます。

大丈夫。辞めても人生は終わらないから。 でも、辞め方は選んでほしい。

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「石の上にも3年」は本当か?2回転職した私の答え

窓の外を眺めながら将来を考える女性

「石の上にも3年」。

この言葉、新卒で辞めようとすると必ず言われるやつですよね。親にも、先輩にも、ネットの知恵袋にも。

2回転職した私の答えを言います。

半分正しくて、半分嘘。

「3年続ければ見えてくるもの」は確かにあります。1年目では分からなかった仕事の面白さ、2年目で初めて任される仕事の達成感、3年目で後輩ができて視野が広がる感覚。これは、続けた人にしか分からない。

でもね。「3年耐える」と「3年続ける」は全然違うんですよ。

前向きに「まだ見えてない部分がありそうだから、もう少し続けてみよう」は「続ける」。毎日歯を食いしばって「あと2年11ヶ月…あと2年10ヶ月…」とカウントダウンしてるのは「耐える」。

耐えるだけの3年に、成長はありません。私は1社目で2年耐えたけど、あの2年間で得たものは「こういう会社には二度と入らない」という反面教師の経験だけでした。

転職って、ぶっちゃけ「自分が成長できる場所を選び直す作業」なんですよ。

だから、「ここにいても成長できない」と確信したなら、3年待つ必要はない。ただし、「成長できない」と「楽しくない」は違うということは覚えておいてほしい。楽しくなくても成長できる環境はあるし、楽しいけど成長できない環境もある。

私の場合

  • 1社目(ブラック系の広告代理店): 2年で退職。毎日終電、土日出勤、パワハラ上司。ここは「耐えた」だけ。辞めて正解だった。
  • 2社目(ホワイトなメーカー): 1年半で退職。環境は良かったけど、仕事内容が合わなかった。辞める時は罪悪感がすごかったけど、辞めて正解だった。
  • 3社目(今のWebマーケ会社): 5年目。自分に合ってる。毎日楽しいかと言われたらそうでもないけど、成長を実感できている。

2回の転職を経て思うのは、「正解の会社」なんてないけど、「自分にとって正解に近い会社」は見つけられるということ。そのためには、自分が何を求めているのかを知る必要がある。そして、それを知るには、多少の失敗が必要なんです。


まとめ:辞めてもいい。でも、辞め方だけは間違えないで

GW明けに「辞めたい」と思っているあなたへ。

あの頃の私に伝えたかったことを、そのまま書きます。

辞めてもいいよ。 あなたの人生だから、あなたが決めていい。「3年は続けろ」も「すぐ辞めろ」も、どっちも他人の意見。あなたの体と心が出しているサインに、一番耳を傾けてあげてほしい。

でも、衝動で辞めないで。 GW明けの感情のまま退職届を出すのは、酔った勢いでタトゥーを入れるのと同じ。冷静になってから判断しても、全然遅くないです。

そして、一人で抱え込まないで。 友達に言えないなら、キャリアアドバイザーに話してみて。第三者に話すだけで、驚くほど頭が整理されます。私もそうだったから。

大丈夫。あなたが思っているほど、状況は詰んでないです。

新卒1年目の5月、駅のホームで立ち尽くしていた私は、あれから10年以上経った今、ちゃんと笑って働けています。回り道はしたけど、あの回り道があったから今の自分がいる。

だから、大丈夫だよ。

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