体調を崩してからの転職活動|休職中・通院中でも転職できる?経験者の話

メンタル不調・体調不良・休職中に転職活動を始めた人へ。転職できるのか、伝えるべきか、タイミングはいつか。実体験ベースで解説します。

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Rest and recovery

「体調を崩してしまって、もう今の会社にいるのが限界で。でも転職活動できる状態なのかどうか、自分でもわからなくて…」

この気持ち、痛いほどわかります。

こんにちは、たまきです。27歳の時、最初の職場(不動産営業)を辞める少し前、私も体調を崩しました。今ほど「メンタルヘルス」という言葉が一般的じゃなかった頃で、「気合いが足りない」と言われながら出社し続けていた時期がありました。

今でも覚えているんですが、あの頃の私は毎朝、玄関で10分くらい動けなくなっていました。行くのが怖くて。でも辞めたら終わりだという謎の強迫観念があって。

この記事は、そういう状態の中で転職を考えている方に向けて書いています。「転職できるのか?」「休職中でもいいのか?」「体調のことを会社に伝えるべきか?」——できるだけ正直に書きます。

まず最初に:焦って転職活動を始めない方がいい

これ、最初に言います。

体調が崩れている状態で転職活動を始めると、判断力が落ちているため、転職先でも同じ失敗を繰り返しやすいです。「とにかく今の会社から逃げたい」という気持ちが強すぎると、次の会社の選択が甘くなる。

「転職しなければ」という焦りが一番の敵です。

まず、今の状態を少し安定させることを優先してほしい——これが私の正直な意見です。「転職を考えながら、少し休む」でもいいんです。休むことと、転職の情報収集は同時にできます。

休職中に転職活動していいの?

法律的には問題ありません。就業規則によって禁止されている場合があるので確認は必要ですが、多くの会社では「休職中の転職活動」を明示的に禁止していないケースが多いです。

ただ、実情として知っておいてほしいのは——

体調が回復していない状態での転職活動は、ほとんどの場合うまくいきません。

面接では「今後のキャリアビジョン」「なぜ弊社を選んだのか」などを問われます。メンタルが落ちているときには、前向きな答えを作ること自体がとても消耗します。

私の経験から言うと、転職活動を本格的に始めるタイミングは「普通に眠れるようになってから」が一つの目安でした。

転職の面接で「体調不良・休職歴」を伝えるべきか

これ、よく聞かれます。正直に書きます。

基本的には「言わなくていい」

日本の法律では、病歴や通院歴を採用時に申告する義務はありません。メンタル疾患の診断があっても、それを隠すことは求職者の権利です。

面接で聞いてはいけない事項(プライバシーに関わる質問)に「健康状態」が含まれる場合もあります。

でも、「空白期間」はどう説明するか

休職期間がある場合、職歴に空白が生じます。これについてはある程度説明が必要になります。

よく使われる説明:

  • 「一身上の都合による休職でした」
  • 「体調を整えるために少し休んでいました。現在は回復しており、フルタイムで働ける状態です」
  • 「前職の退職後、転職活動に専念していました」

嘘をつく必要はないですが、詳細を話す義務もない。「体調を整えていました、今は万全です」で十分です。

長期的に付き合っていく場合は「伝えた方が楽になることもある」

もし特定の配慮が必要(フルタイムではなく短時間からスタートしたい、特定の業務は難しいなど)であれば、採用前に伝えた方が入社後のミスマッチを防げます。

Calm workspace

体調不良・休職経験者が転職で気をつけること

1. 同じ環境に戻らない

前の会社で体調を崩した「原因」を明確にしておくことが大事です。

  • 長時間労働が原因だったなら、残業の少ない会社を探す
  • 人間関係が原因だったなら、職場の雰囲気を重視して選ぶ
  • 仕事の内容自体が合わなかったなら、職種の変更を検討する

「とにかく給与が高ければいい」「とにかく大手なら安心」という選び方をすると、環境が変わっても同じことが起きます。

私が1回目の転職で気をつけたのは「残業時間」と「上司のマネジメントスタイル」でした。面接で「残業は月どのくらいですか?」「上司部下の関係性はどんな雰囲気ですか?」と直接聞きました。少し勇気が要りますが、聞いていい質問です。

ブラック企業の見分け方の記事も参考にしてみてください。面接や求人票でのチェックポイントをまとめています。

2. 在職中に転職活動せず、休職を使い切ってから動く選択肢もある

「休職期間が終わる前に転職先を見つけなきゃ」と焦っている方、いませんか?

休職期間は傷病手当金が出ることが多いです(条件あり)。この期間をフルに使って体調を回復させてから、転職活動を始めることも戦略の一つです。

「休職中に退職→一定期間休んで回復→転職活動→内定」というルートは、ゆっくりですが成功率は高いです。

退職のタイミングや伝え方で悩んでいる方には、上司への退職の伝え方と心得も参考になります。「辞めたいけど言い出せない」という状況を抱えている方が多いので、具体的な言い方を準備しておくと気持ちが楽になります。

3. 転職エージェントに「正直に話せる範囲で」相談する

転職エージェントに「休職した経緯があって、転職活動に不安があります」と伝えることができます。エージェントはプロなので、同じような状況の方を多数サポートしてきています。

「体調への配慮がある会社を探している」「フレックスやリモートがある環境を探している」など、具体的な条件として整理して伝えると、相性の良い求人を紹介してもらいやすくなります。

転職エージェントの使い方でも詳しく書いていますが、エージェントには正直に相談していい。それがエージェントの仕事です。

4. 「転職しない」という選択肢も持っておく

これ、転職メディアとして言いにくいことですが——転職が唯一の答えじゃない場合もあります。

  • 部署異動を申し出る
  • 上司を変えてもらう交渉をする
  • 労働基準監督署に相談する
  • 産業医に相談して、会社と条件交渉する

「○○な会社は逃げていい」と思っています。でも逃げる前に、「今の場所で解決できることがあるかどうか」を一度考えてみることも大事です。

最近話題の「静かな退職(Quiet Quitting)」という考え方も、一時的な逃げ場として有効なこともあります。静かな退職という選択肢を考えるで詳しく書いています。転職vs居続けるの間に、もう一つの選択肢があることを知っておくだけでも、少し楽になれると思います。

まとめ:体調を崩したことは、あなたのせいじゃない

あの頃の私に言いたい。「その会社、もう辞めていいよ。あなたの体がおかしくなるほど頑張らなくていい」って。

体調を崩すほど追い詰められた状況から転職を考えている方に、伝えたいことがあります。

  1. 焦らなくていい — 体調が安定してから動き始めても遅くない
  2. 病歴を言う義務はない — ただ、空白期間の説明は準備しておく
  3. 同じ環境に戻らない — 体調不良の原因を言語化して、次の会社選びに活かす
  4. エージェントに正直に相談していい — 同じ状況の方を多数サポートしてきているプロがいる

転職は「逃げ」じゃないです。でも、逃げるとしても、逃げた先で倒れないように準備してから動いてほしい。

大丈夫、なんとかなります。

転職活動を始める準備ができたら、初めての転職チェックリストと、転職のタイミングの考え方もあわせて読んでみてください。

また、転職して1年後のリアルな振り返りでは、実際に転職してからどう変わったかを正直に書いています。「転職後の生活がどうなるか不安」という方に読んでほしい記事です。


よくある質問

Q: メンタル不調で休んでいる最中でも、転職エージェントに相談していいですか?

A: 相談していいです。ただし「今すぐ転職活動を始めます」ではなく「今後の方向性を整理したい」という形で相談すると、プレッシャーなく話しやすくなります。エージェントは同じような状況の方を多数サポートしてきているので、「体調不良からの転職」という文脈に慣れています。

Q: 転職面接で「前職を辞めた理由」を聞かれたとき、体調不良が理由の場合はどう答えればいいですか?

A: 「一身上の都合で退職しました。現在は体調も回復しており、フルタイムで働ける状態です」で十分です。詳細を話す義務はないですし、「体調万全です」というポジティブな着地で終わることが大切です。ただし、長期のブランクがある場合は「その期間に何をしていたか」を簡単に補足しておくと安心です。

Q: 「転職しない方がいい」と言われても、今の会社にいるのが本当につらい場合はどうすれば?

A: 「体が壊れる前に逃げていい」と思っています。転職の準備が整っていなくても、まず「退職する」という選択肢は合法です。傷病手当金を使いながら体を回復させてから転職活動をするルートも現実的にあります。「完璧な準備ができてから転職」ではなく、「今の状態から一歩動く」で大丈夫です。


【2026年4月追記】メンタルヘルスへの理解が変わってきた

2025〜2026年にかけて、採用面接で「休職歴があること」を以前ほど敬遠しない企業が増えてきています。特にリモートワーク可・フレックス制の職場では、「体調管理しながら働ける環境」を重視する傾向が強まっています。

「休職していたから転職は無理」という時代は、少しずつ変わってきています。一人で抱え込まず、まずは誰かに話してみてください。


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