転職エージェントに「スペックが低い」と言われた話|それでも内定が取れた理由

転職エージェントに「紹介できる求人が少ない」と言われた29歳の体験記。厳しいフィードバックをどう受け止め、3週間で立て直して内定を取るまでの過程を正直に書きました。

転職転職エージェント失敗談体験記30代手前

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転職エージェントに「スペックが低い」と言われた話|それでも内定が取れた理由

「率直に申し上げると、今の職歴では紹介できる求人の幅がかなり限られてしまいます」

転職エージェントの担当者にそう言われたのは、4月の第1週のことでした。

桜がそろそろ散り始めた頃で、私は「転職するならGW前のこのタイミングがいい」と根拠もなく信じて、エージェントに登録したばかりでした。

…3日間、立ち直れませんでした。正確には2日と18時間くらい(笑)。

こんにちは、たまきです。2回の転職を経験して、現在はWebマーケティング会社でリーダーをしています。この記事では、私が転職エージェントに「スペックが低い」と言われた体験——何が悪かったか、どう立て直したか、最終的にどう内定を取ったか——を包み隠さず書きます。

「エージェントに登録したけど、なんか自分のスペックが低い気がして怖い」「担当者の反応が冷たかった気がする」という方に届いたら嬉しいです。

転職活動のストレスと向き合う女性


「失敗」の始まり:エージェント面談で言われたこと

あれは私の2回目の転職活動の時でした。30歳を目前に控えて「今のまま事務職でいいのか」という焦りが積もっていた頃。

当時の私のスペックはこんな感じです。

年齢: 29歳(もうすぐ30歳という焦り)
職歴: 不動産営業2年 → 一般事務3年
スキル: Excel(基礎)、Word、電話対応、顧客対応
資格: 宅地建物取引士(不動産時代に取得)
希望職種: 「なんかもっと面白い仕事がしたい」(この時点では超漠然)

「大手なら安心だろう」と思って、総合型の転職エージェント2社に登録しました。これが最初の判断ミスでした(後述します)。

面談の冒頭、担当者の方は丁寧に「現在のご経歴を教えてください」と聞いてくれました。でも、私が職歴を話すにつれて、担当者の表情がどんどん「まあ、そうですか…」という雰囲気になっていくのを感じた(気がした)。

面談の終盤、担当者にこう言われました。

「率直に申し上げると、今の職歴では紹介できる求人の幅がかなり限られてしまいます。特にご希望の”マーケティング系”は、未経験だと弊社でご紹介できる求人が現時点で約200件ほどになります」

えっ。

えっ、えっ、えっ。

帰り道のスタバで、一人でぼーっとしていました。頼んだラテが冷えるのも気づかずに。

「私、転職できないんだ」という感覚が数時間後にじわじわ来て、その夜は夫に「転職どうだった?」と聞かれても「うん、まあ」としか言えませんでした。


何が悪かったか:3つのミス

今振り返ると、あの時の私には明確なミスが3つありました。

ミス①:転職の「軸」が何もなかった

「なんとなく面白そう」「今より稼ぎたい」「リモートで働きたい」——希望はあったのに、転職の「軸」がなかったんです。

エージェントに「どんな仕事に転職したいですか?」と聞かれた時、私はこう答えました。

「マーケティングか、人事か、企画系とかも面白そうで…あとWebとか…できれば数字を扱う仕事が…」

…担当者の表情が再び「まあ、そうですか…」になりました(笑)。

転職の「軸」の決め方にも書いていますが、転職活動で最初に決めるべきは「何のために転職するか」という軸です。これがないと、エージェントも「どんな求人を紹介すればいいか」が分からない。結果、「紹介できる求人が少ない」という状態になるんです。

軸がないのに求人を広げても、全部中途半端になる。これは転職活動の鉄則でした。

ミス②:自分の「強み」を言語化できていなかった

「あなたの強みは何ですか?」

この質問に、私はうまく答えられませんでした。「えっと、コミュニケーションが得意で…あと、細かい仕事も苦にならなくて…」

エージェントの担当者はプロです。「コミュニケーションが得意」という回答だけでは、あなたの市場価値が何も伝わらない。

あの面談の後、転職の自己PRを参考にして自分の棚卸しをやり直したのですが、実は事務職の3年間でちゃんと成果が出ていた。ただ、それを言語化できていなかっただけでした。

後から気づいた私の実績はこちらです。

・年間2,200件超の顧客対応(月平均183件)
・クレーム発生率: 入社時18% → 3年後9%(原因分析レポートを上司に提出)
・受注処理フロー見直しで月間4.5時間の業務短縮

最初からこれを言えていたら、担当者の反応は違ったかもしれません。「数字で語れる事務職の人材」は、エージェント側から見ても全然印象が違うそうです(2回目のエージェントで聞きました)。

ミス③:エージェントの「種類」を知らなかった

転職エージェントには、大きく分けて「総合型」と「特化型」があります。

当時の私は「大手の総合型に登録すれば全部OK」と思っていた。でも実は、マーケティングや特定の職種に転職する場合、その分野に強い特化型エージェントの方がずっと強い。

転職エージェントの選び方を後から読んで知ったのですが、未経験からマーケへの転職を目指すなら、Web・マーケ系に強い特化型エージェントに登録すべきでした。大手の総合型は求人の「幅」は広いですが、ニッチな職種への未経験転職は弱い場合がある。

ここをミスしたのが一番痛かったです。


正解ルート:立て直しの3週間でやったこと

3日間ぼーっとした後(書いてたらコーヒー冷めた、あの時のことを思い出して)、私は「やり直そう」と決めました。

Step1:転職の「軸」を紙に書く(1週間)

A4の紙に「なぜ転職したいのか」「何を得たいのか」「何は絶対に譲れないのか」を書き出しました。

書き出してみたら、意外とシンプルでした。

【私の転職軸(2度目の整理)】

■ 絶対に譲れないもの
  - 年収350万円以上(前職320万円)
  - 土日休み(不動産時代の土日勤務がトラウマ)
  - 正社員

■ 強くほしいもの
  - 「成果」が数字で見える仕事
  - 将来的にマーケや企画に携われる可能性
  - できればリモート可能

■ 妥協できるもの
  - 業界(こだわらない)
  - 会社の規模
  - 通勤時間(片道1時間まで)

この「軸」を持ってもう一度エージェントに登録し直したら、担当者の反応が全然変わりました。「では○○のようなポジションはいかがですか?」と、すぐに具体的な提案が来た。

軸があるだけで、エージェントの仕事がしやすくなるんです。担当者の方がそう教えてくれました。

Step2:エージェントを「使い分ける」(登録3社に変更)

転職エージェントと転職サイトの使い分けでも詳しく解説していますが、最終的に私は3社のエージェントに登録しました。

エージェント目的
大手総合型(リクルートエージェント)幅広い求人を把握するため
女性特化型事務・OAからの転職でどんな選択肢があるか確認
Web・マーケ系特化型目標職種に強いエージェントで本命を攻める

(ちょっと話が逸れるんですけど、最終的に内定をもらった会社を紹介してくれたのはWeb・マーケ系の特化型でした。しかも担当者が同い年の女性で「あ、この人に任せたい」ってなった。担当者との相性、本当に大事です。)

複数のエージェントに登録することで、同じ求人でも違う情報が得られたり、比較できたりする。おすすめ転職エージェント2026も参考に、自分の目的別で選ぶのが正解でした。

Step3:「強み」を数字で言語化し直す(1週間)

事務職の3年間を見直して出てきた実績を、面接で話せる形にまとめました。転職の自己PRを参考にしながら。

Before(最初の面談で言っていた自己PR):
「コミュニケーションが得意で、顧客対応を担当していました」

After(立て直し後):
「年間2,200件超の顧客対応を担当し、クレーム発生率を3年で18%→9%に削減。
原因分析と改善提案書を上司に提出し、翌年の研修資料にも採用されました」

数字にしてみると、「なんだ、ちゃんと実績あるじゃん」ってなりました。ここが一番の発見でした。

キャリアの棚卸しをするイメージ


結果:2ヶ月後に何が起きたか

立て直しから約2ヶ月後。Web・マーケ系特化型エージェント経由で、Webマーケティング支援会社から内定をもらいました。

条件はこちら。

年収: 340万円(前職比+20万円)
勤務形態: 週2〜3リモート可
職種: マーケティングアシスタント(未経験OK)

正直、340万は当初の希望(400万)より少し低かった。でも「未経験でマーケティング職に転職できた」という事実の方が、私には重要でした。

「最初は少し下がっても、2〜3年後に逆転できる会社を選ぶ」という判断です。

実際、その後1年でリーダー職に昇格して、今は年収も当初の希望を超えています。あの時エージェントに言われた厳しい言葉が、出発点になったんです。


教訓:エージェントの「厳しい言葉」には3種類ある

この体験を通じて学んだのですが、転職エージェントの厳しいコメントには3種類あります。

種類①:「的確な現実認識」→ 受け止めるべき

「今のスペックでは○○職への転職は難しい」「年収の希望を△△万円に下げると選択肢が広がる」

→ 受け止めるべき言葉。否定ではなく、現実を教えてくれている。私が受けた言葉はこれでした。最初は傷ついたけど、今思えばありがたかった。

種類②:「そのエージェントには求人がない」→ 別のエージェントへ

「紹介できる求人が少ない」「この分野は弱くて…」

→ そのエージェントの強み・弱みの問題かもしれない。別のエージェントに聞いてみる価値あり。特化型への乗り換えを検討を。

種類③:「担当者との相性が悪い」→ 交代を申し出る

なんか気持ちよく話せない、質問に答えてもらえない感じがする。

→ 担当者変更を申し出るか、別のエージェントを試す。エージェントも人間なので、相性はあります。遠慮なく変更を申し出てOKです。


ぶっちゃけ、おすすめしない人もいる

この記事の内容が全員に当てはまるわけでもないので、正直に書きます。

  • 転職先が決まっていて求人を自分で探せる人: エージェントより転職サイトの自己応募が向いてるかも
  • 30代以降で専門スキルが明確な人: 同じエージェントでも対応が違う。私の体験は20代後半〜30歳手前のケースです
  • 「とにかく早く転職したい」人: 軸を整理する時間が惜しいなら、広く応募して面接の中で軸を固めるやり方もある

「向き不向きより、“我慢の限界”」という言葉があって、私もそうでした。でも少しだけ立ち止まって軸を整理したことで、結果的に時間が短縮できたと思っています。


よくある質問

Q: 転職エージェントに登録したら、すぐに転職しなきゃいけないの?

A: 全然そんなことはないです。「まだ転職するか決めていない」という段階でも登録OKです。エージェントは情報収集から使えます。「とりあえず話を聞いてみたい」という温度感で登録した人の方が、かえって落ち着いて転職活動できることも多いです。

Q: 複数のエージェントに登録すると、同じ企業に重複して応募してしまうことはある?

A: あります。応募前に担当者に「○○社には他のエージェント経由でも応募を検討している」と伝えておくのが正解。重複応募は企業側に失礼なので、必ず確認しましょう。転職エージェントと転職サイトの使い分けでも詳しく解説しています。

Q: 転職エージェントに担当者の変更を申し出るのは失礼?

A: 全然失礼じゃないです。「少し相談のしやすい担当者の方に変更していただくことは可能ですか?」と丁寧に言えばほぼ対応してもらえます。エージェント側も、担当者との相性が合わないとうまく進まないことはわかっているので。

Q: 30歳前後での転職は遅い?

A: 遅くないです。ただ20代と比べて「なぜ転職するか」の説明が求められやすくなります。30代の転職で失敗しない戦略も参考にしてください。選択肢は狭まる部分もある一方で「自分に合った1社」を見つけやすい年代でもあります。

Q: 転職活動中にメンタルが落ちてきた時はどうすればいい?

A: 私の場合、「今日の転職活動はここまで」と時間を決めることが一番効きました。終わりなく続けると確実に消耗します。転職中のメンタルヘルスケアに詳しくまとめているので、しんどくなったら読んでみてください。


追記(2026/04/23)

GW前のこの時期、「転職しようかな」と迷い始める人が増えるタイミングです。

「GW明けは採用が動く」とよく言われますが、実際には4月後半〜GW前に登録して書類を整えておくのがベストです。企業側も「GW明けに動こう」と準備しているので、GW前から動き出すと先手が打てます。

私がエージェントの厳しい言葉を受けたのも4月の第1週でした。あれから数年が経って、今これを書いています。

あの時の言葉がなければ、転職の軸を考えることも、自分の強みを数字で整理することも、なかったと思う。

もし今、転職エージェントに厳しいことを言われて落ち込んでいるなら——それはスタートラインに立てたということです。大丈夫、なんとかなります。


たまき


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