転職で年収150万下がった私が「後悔ゼロ」な理由 — リアルな年収ダウン体験Q&A
転職で年収150万円ダウンを経験したたまきが、年収が下がっても後悔しない理由と判断軸をQ&A形式で公開。年収より大切にすべき3つのこととは?
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「転職したら年収下がりました」——と言うと、だいたい「大丈夫?」って顔をされます。
私の2回目の転職(30歳でWebマーケティング職に転職した時)、年収は540万円から390万円に下がりました。差額150万円。月額換算で12.5万円のダウンです。
周りの反応は、正直微妙でした。夫は「本当に大丈夫なの?」と何度も確認してきたし、友達には「もったいなくない?」と言われたし、転職エージェントの担当さんにも「もう少し年収条件を上げて交渉してみましょうか」と提案されました。
でも今、転職から4年以上経って、後悔は一切ありません。
なぜ150万下げる決断をしたのか、後悔しない年収ダウン転職とはどういうものか——よく聞かれる疑問に正直に答えます。
Q1: 年収が下がる転職って「失敗」じゃないんですか?
違います(きっぱり)。
「転職=年収アップ」というイメージが強いのはわかります。でもこれ、意外と誰も教えてくれないんですけど——年収ダウンの転職が失敗かどうかは、「何を得るために下げたか」で決まるんです。
漠然と「今の会社より良くなりたい」「なんとなく年収下がっちゃったけど仕方ない」という感覚で決めた年収ダウンは、後悔しやすい。
でも「この会社でこのスキルを身につけたい」「この環境で5年後のキャリアを作りたい」という明確な理由がある年収ダウンは、後悔しにくい。
私の場合は後者でした。事務職からWebマーケティング職へのキャリアチェンジです。経験がないジャンルに飛び込む分、年収は下がる。それは最初からわかっていた。
年収アップを目指す転職については別記事でまとめています。でも今回はあえて逆の話をします。
Q2: 年収540万→390万、夫への説明はどうしたんですか?
大揉めしました(笑)
ここ、美化せずに書きます。
夫に転職の話をしたのは、転職活動を始めてから2ヶ月後。「内定が出た会社がある」「年収は150万下がる」と一気に話したら、予想通り「それは無理だ」という反応でした。
「子供はどうするの」「家のローンはどうするの」「なんでわざわざ下げるの」——夫の言っていることはどれも正論で、反論できなかった。
それで私がやったのは、スプレッドシートを作ることでした。今の年収と新しい年収での家計シミュレーション(固定費・変動費・貯金の変化)、転職後3年間の想定年収推移(Webマーケターのキャリアパスと昇給率から)、今の会社に残り続けた場合のキャリアの見通し——これを全部資料にして、週末に改めて2時間話し合いの時間を取りました。
最終的に「3年間は頑張ってみる」という結論になりました。
夫が最後に言った「たまきがそこまで考えてるなら」という言葉、今でも忘れられない。
転職活動に必要なお金の準備については、こちらの記事も参考にしてください。
Q3: 転職エージェントに「年収交渉できますよ」と言われたのに断ったのはなぜ?
年収を上げようとすると、欲しかったものが手に入らなくなるからです。
担当エージェントさんは良い人で、「430〜450万くらいなら交渉の余地がありますよ」と言ってくれました。転職エージェントの選び方と活用術はこちらで詳しく書いています。
でも私が欲しかったのは「年収」ではなく「Webマーケの実務経験が積める環境」でした。
求人企業はスタートアップで、予算は多くない。でも少数精鋭でマーケ全般を任せてもらえる。SEOも広告もSNSも、全部触れる。それが欲しかった。
年収を上げようとすると、同じ予算の中でより高い条件を引き出すことになる。そうすると「未経験ジャンルの人間に高い年収を出す」判断を企業にさせることになり、採用そのものが難しくなる可能性があった。
「欲しいものを明確にする」と「年収交渉を最大化する」はトレードオフになることがある——これ、転職活動を通じて一番学んだことかもしれない。
Q4: 年収ダウンで後悔しない人と後悔する人の違いは?
「何のために下げるか」が言語化できているかどうか、だと思っています。
後悔しやすいパターン:
- 「今の会社がつらいから、とにかく抜け出したい」
- 「内定が出た会社のうち、一番良さそうだったから」
- 「みんながいい会社って言ってるから」
後悔しにくいパターン:
- 「このスキルを身につけるために、この環境が必要」
- 「今の年収より、3年後のキャリアを選ぶ」
- 「一緒に働きたい人がいる」
正直なところ、年収ダウンは「覚悟の証明」みたいな部分があります。嫌なことがあった時に「やっぱり年収下げなければよかった」と逃げ道にしないために、「なぜ下げる決断をしたか」の理由が自分の中に強くないといけない。
転職のタイミングと見極め方については、こちらも合わせて読んでみてください。
Q5: 年収、いつ取り返せると思っていましたか?
3年で元の水準、5年で超える、と考えていました。
これも言語化していました。
Webマーケターのキャリアパスを調べると、経験3〜5年で年収500〜600万円台に到達する人が多い。スキルがしっかりついて成果が出せれば、そのくらいは現実的な数字だったんです。
実際、転職後3年目には年収が450万に回復しました。今(転職5年目)は前職の540万を超えています。正確には547万円。ちょっとした達成感がありました。
ちょっと話逸れるけど——転職した職場で「この仕事好きだな」と感じる瞬間が増えてきたのが、転職後2ヶ月目くらい。その頃に「年収下げて正解だった」という確信が持てました。お金の不安が消えたわけじゃないけど、仕事の充実感がそれを上回った。
Q6: 年収を下げる転職、おすすめしない人はどんな人?
以下に当てはまる人は、慎重に考えた方がいいと思っています。
- 「年収が下がる理由」が「年収以外に良いことがある」ではなく「仕方ない」になっている人
- パートナーや家族の理解が得られていない人(数字で説明する材料を持っていない人)
- 年収ダウン後の生活シミュレーションをしていない人(何ヶ月の貯金があるか、固定費を下げられるか)
転職って、ぶっちゃけ「感情×戦略」なんですよ。感情だけで動くとミスをするし、戦略だけで考えると自分を見失う。
年収ダウンの転職は特に、「感情的な動機(この会社でこの仕事がしたい!)」と「戦略的な見通し(3年後はこうなる)」の両方が揃っている状態でやってほしい。
女性の転職で気をつけたいポイントはこちらの記事でまとめています。
年収より大事にした3つのこと(まとめ)
私が年収150万下げて得たものを、改めて言葉にするとこの3つです。
1. やりたい仕事ができる環境 Webマーケティング職で、広告・SEO・SNS・コンテンツ——全部触れる環境。事務職では経験できなかったことを、毎日やらせてもらえる。
2. 信頼できる一緒に働く人たち 面接で感じた「この人たちと仕事したい」という直感は、正しかった。入社後の方が、その確信が強まっている。
3.「成長している」という実感 仕事の面白さって、成長実感と比例していると思う。新しいことを覚えて、できることが増えて、成果が出る。この循環があると、朝起きるのがつらくなくなる。
年収150万ダウンは大きな決断でした。でも今の私は、当時の判断を誇りに思っています。
あなたが年収ダウンで迷っているなら——「何のために下げるか」を言葉にできているか、そこを確認してみてください。
大丈夫、自分なりの正解は必ずある。
転職相談は無料でできます
年収ダウン転職を考えているなら、まずプロに相談してみましょう。「下げるべきか、下げないべきか」を一緒に整理してもらうだけで、判断の精度が上がります。
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Q: 転職で年収が下がると、次の転職でもずっと低いままになりますか?
A: なりません。年収は「今の年収」より「スキルと市場価値」で決まる部分が大きいです。年収が下がる転職でも、そこで市場価値の高いスキルを積めれば、次の転職では年収が大きく上がるケースが多いです。私の場合、2回目の転職で150万下げましたが、転職5年目には前々職の年収を超えました。
Q: 転職エージェントに「年収を下げないよう交渉してくれ」とお願いするのはアリですか?
A: アリですが、なぜ年収を上げたいかの理由を明確にした上でお願いしてください。「とにかく高い方がいい」という交渉は、採用担当者に「条件優先の人」という印象を与えることがあります。本文では触れていませんが、交渉するなら「この年収が必要な理由」(生活費・ローン・家族の事情など)を正直に伝える方が、むしろ好印象になることも多いです。交渉のタイミングは内定後が原則です。
Q: 年収ダウンを家族(夫・妻)に納得してもらえない場合はどうすればいい?
A: 感情論だけで説明しようとすると失敗します。数字(生活シミュレーション・想定年収推移)を作って、「いつ・どこまで回復するか」を見える化する。それでも難しければ、一度転職エージェントのアドバイザーに相談して、客観的なデータを揃えてから改めて話し合うのがおすすめです。
Q: キャリアチェンジせずに年収を下げずに転職する方法はありますか?
A: あります。同じ職種・業界で転職するなら、年収を維持または上げることは十分可能です。年収ダウンが多いのは「未経験職種」「スタートアップへの転職」「業界をまたぐ転職」のケース。同職種転職なら、スキルと実績を正しくアピールすることで年収維持・アップの交渉ができます。
追記(2026/04/17):この記事を書いたのは、「年収下がっても後悔しない転職ってどうすればいいの?」という質問をDMで複数いただいたから。転職市場はGWを目前にして動きが活発になる時期です。迷っている人の背中を少し押せたら嬉しいです。(書いたら自分の転職活動の記憶が蘇って、懐かしくなった。あの頃は本当に怖かったな…)