試用期間中に転職活動を再開した話——入社62日目に「ここじゃない」が確信に変わった

試用期間中に「この会社じゃない」と気づいた体験談。ばれるリスク・転職活動の進め方・エージェント相談タイミングまで、2回の転職経験者が本音で解説します。

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「転職したい。でもまだ入社2ヶ月しか経っていない——。」

この状況、実は私自身が経験しています。

1回目の転職(27歳の時)のことです。不動産営業からの脱出に成功したと思って入社した事務職の会社で、入社62日目に「あ、ここじゃない」という感覚がMAXになりました。

このときの話を、今日は正直に書こうと思います。

試用期間中に転職活動を再開することへの不安、「ばれたらどうなるのか」という恐怖、エージェントにどう相談するかの悩み——全部、2回の転職経験者として答えます。

デスクで悩む女性

入社62日目に「ここじゃない」が確信に変わった話

正確には62日目でした。4月に桜が散り始めた頃に入社して、GW前の最終週にそれは起きました。

きっかけは本当に小さなことで。上司から「この資料、今日中に仕上げといて」と言われてファイルを開いたら、前任者のものがそのままで、引き継ぎも説明も何もなかった。「どう進めればいいですか?」と聞いたら、「見ればわかるから」の一言。

(ちょっと話逸れるけど、この「見ればわかるから」ってセリフ、前の不動産営業時代にも聞いたんですよね。人を育てることに慣れていない会社の口グセみたいな気がして、ちょっと鳥肌が立ちました)

その夜、残業2時間しながら、なんとなくスマホで転職サイトを開いていた自分に気づきました。

「ちょっと見るだけ」のつもりが、求人を3件ブックマークしていた。「あ、私もう心ここにあらずなんだ」って、そこで初めて自覚しました。

なぜ試用期間中に「ここじゃない感」に気づいてしまったのか

正直なところ、あれは選び方の失敗でした。

1回目の転職のとき、私は「今の会社から逃げたい」という気持ちが強すぎて、次の会社を選ぶ目が完全に曇っていました。

ブラック企業の見極め方とか、面接での確認ポイントとかを知っていても、「早く決めなきゃ」という焦りがあると机上の空論になってしまう。内定をもらった瞬間の安堵が、判断を鈍らせていたんです。

「この会社でいい」じゃなくて「この会社でいいや」だったと、今なら言えます。

入社前に感じていた小さな違和感——採用担当の対応がそっけない、入社手続きの連絡が異様に遅い——これ、全部本番への伏線でした。

転職でやらかす失敗の9割は、「早く終わらせたい」という焦りが原因だと思っています。

ここだけ読んでください、というポイントはここです。焦りが判断を壊す。

試用期間中に転職活動を再開してわかったこと

スマホで求人をブックマークした翌日から、私は試用期間中の転職活動を始めました。

在職中の転職活動の進め方は別記事で詳しく書いているので、ここでは試用期間中ならではのポイントに絞ります。

①「ばれるリスク」はゼロではない——正直に言います

これはまず最初にはっきり言っておきます。

試用期間中の転職活動は、ばれる可能性があります。主なリスクは3つ。

  • 転職サイトのプロフィール更新: 「転職活動中」設定にしていると、同じ会社の別部署の人が見られるケースがある
  • 有給の使い方: 入社して日が浅いのに有給を取ると目立つ
  • LINEやSNSの投稿: 「最近転職活動してる」系のつぶやきを見られる

私がやってしまったのは1番目です。転職サイトに登録した際に「転職活動中」のフラグをオンにしたまま放置したら、同じ会社の別部署の先輩がそのサイトを使っていて、プロフィールを見られていた。

特に何か言われたわけではないけど、「先輩もそのサイト使ってるんですね」という会話になった時に、顔が引きつりました(笑)

②でも、動かないともっと後悔する

リスクがあっても動いたのには理由があります。「ここじゃない」という感覚を無視して1年、2年と過ごすことへの恐怖の方が、ばれるリスクより大きかったから。

転職活動中のメンタルケアについても記事を書きましたが、「向き不向きより、我慢の限界」という感覚って、体が先に知っているんですよね。頭では「もう少し様子を見よう」と思っていても、毎朝の通勤電車で胃が痛いなら、もう答えは出ている。

試用期間中の転職活動にはリスクがある。でも、そのリスクを上回る「いま動く理由」があるなら、動くべきだと私は思っています。

転職エージェントとの面談

試用期間中にやってよかったこと・やらなくてよかったこと

やってよかったこと:

  • 転職エージェントに早めに相談する: 「まだ2ヶ月しかいないのに相談していいのかな…」と思っていたけど、エージェントの正しい使い方を知って早めに動いて本当によかった。実際に相談したら「試用期間中の転職相談は珍しくないですよ」と言われてほっとしました。

  • 次の会社選びの基準を書き直す: 前回の失敗を踏まえて、「逃げたい感情で選ばない」ためのチェックリストを自分で作りました。転職前に確認すべきチェックリストを参考にして自分版を作ったのは本当に良い判断でした。

  • 焦らない期限を自分で設定する: 「3ヶ月以内に内定」という目標は立てず、「6ヶ月かけていい」と決めました。焦りが判断を鈍らせると前回で学んでいたので。

やらなくてよかったこと:

  • 転職サイトを「転職活動中」設定のまま放置する: 前述の通りばれるリスクがある。「同じ会社の人に見せない」設定を必ず確認すること。

  • 同僚に相談する: 試用期間中に「実は転職考えてて」と同僚に話したら、相手もどうしていいかわからなくて気まずい空気になった。試用期間中の悩みは外部(エージェントや家族)に打ち明けるべきでした。

「試用期間で辞める」ことへの罪悪感

ここまで読んでくれた人に正直に言うと——私はこの「試用期間中に辞める」決断を、かなり長い間引きずりました。

「せっかく採用してくれた会社に申し訳ない」「自分はすぐ辞める人間なのかな」という気持ちが、ずっとあった。

でも、今の35歳の私から27歳の私に言いたいのは:合わない場所にいることで損をしているのは、あなた自身だということ。

試用期間は、企業があなたを試す期間であると同時に、あなたが企業を試す期間でもあります。どちらも「合わなかったら次」と考えていい。

罪悪感は「礼儀正しく辞めること」で清算できます。上司に正直に(理由を詳しく言わなくてもいい)伝えて、引き継ぎを誠実にやれば、それで十分です。その後の自分の人生まで犠牲にする必要はない。

次の転職で変えた3つのこと

この失敗を経て、30歳の2回目の転職では以下のことを変えました。

1. 「逃げたい感情」と「行きたい理由」を分けて考えた

前回は「今の会社が嫌」という理由だけで動いていた。2回目は「このポジションに行きたい」という積極的な理由を先に決めてから動きました。転職のスケジュールの立て方を参考に、感情と戦略を分離したことが大きかったです。

2. 試用期間中の「小さな違和感」を記録する習慣をつけた

入社前の違和感を「でも気のせいかも」と打ち消していた反省から、2回目は内定後から入社まで感じたことをメモに残すことにしました。小さな不満の蓄積が大問題になる前に、自分の感覚を信頼することにしました。

3. エージェントを「完走するパートナー」として使った

1回目は内定が決まったらエージェントとの関係がほぼ終わりになっていた。2回目は入社後も「どうですか?」と聞いてくれるエージェントを選びました。試用期間中の正直な感想を言える相手がいることで、精神的にかなり安定しました。

転職成功後のオフィス

よくある質問

Q: 試用期間中に転職活動を始めたら、今の会社にばれますか?

A: ゼロとは言えませんが、対策次第でリスクを大幅に下げられます。転職サイトの「同じ会社の人に見せない」設定を必ずオンにすること、有給の使い方に注意すること、社内の人への相談は控えること——この3つが基本対策です。私は油断して1番目をやらかしました(笑)。

Q: 試用期間中でも転職エージェントに相談していいんですか?

A: 全然できます。「まだ2ヶ月しかいないのに…」という遠慮は不要です。エージェントにとっては日常的に受ける相談で、試用期間中の転職は珍しいことでも何でもありません。むしろ早めに相談することで、冷静に方針を決めやすくなります。

Q: 試用期間中に辞めると、次の転職で不利になりますか?

A: 短期離職の説明は必要になりますが、理由を正直かつ前向きに話せれば問題ないケースが多いです。「ポジションのミスマッチがあり、自分のスキルをより活かせる環境を探すことにした」と伝えられれば、過度なマイナス評価にはなりにくい。嘘をつくより、短期離職の理由をしっかり言語化しておく方がずっと大切です。

Q: 「もう少し続ければ慣れるかも」と思って踏み出せません。

A: 「慣れる」と「合う」は違います。私の判断基準は「3ヶ月後の自分がここで働いているイメージが、0.5秒以内に浮かぶかどうか」でした。浮かばない場合は、慣れても根本的なミスマッチは解消されないことが多い。ただ、焦って次を決めると同じ失敗を繰り返すので、動くなら冷静に。

Q: 実際に試用期間中から転職活動して、うまくいきましたか?

A: 私の場合、入社62日目から動き始めて4ヶ月半後に現職(Webマーケティング職)に内定をもらいました。試用期間中に退職届を出したのは入社105日目。今思えば、もっと早く動いてよかったと感じています。ただ、結果的によかったのは「焦らなかった」からだと思っています。


【2026年4月追記】 この記事を公開してからXでいくつかDMをいただきました。「試用期間中なんですが相談してもいいですか」という内容が多かったので、追記しておきます。

試用期間中の転職相談は、本当に遠慮なくエージェントに連絡してください。「こんな状況で相談したら迷惑かな」は余計な心配です。

それと——「試用期間中に辞めた」という事実は、長い転職キャリアの中ではそんなに大きな傷にはならない、ということも付け加えておきます。今私は35歳、転職2回、1回目の試用期間退職を経験していますが、今の職場でちゃんと評価してもらえています。短期離職そのものより、そこから何を学んで次にどう生かしたかの方が、面接官には響きます。

大丈夫です。動いた方がいい時は、動いていい。


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